キーパーソンインタビュー一覧

株式会社ファーストリテイリング/ユニクロ
グループ執行役員 経営変革担当 佐藤崇史

http://www.fastretailing.com/jp/

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慶応大卒。大学卒業後SONYに入社。
営業職を経験後、新規事業の立ち上げ新会社の設立に参加し、経営に興味をもつ。高い視座や深く考えながら行動につなげるということを身につけたいと考え、ボストンコンサルティングへ転職。6年のコンサルタント経験後、2006年、ファーストリテイリングに入社。

チームとして夢を実現すること、努力して結果を残すこと、失敗を繰り返し正しいことを見つけることが、私にとっての仕事です

「本気で世界一になろう」と考えているところに魅かれました

Q:佐藤さんは、2年前ファーストリテイリングへ入社されましたが、なぜ、ファーストリテイリングだったのでしょうか?

佐藤氏(以下S):理由は四つあります。
一つ目は、これから自分で構築したり、変えていけたりするチャンスがあったことです。
二つ目は、世界で誰もやったことがないことをやろう!常識を変えよう!ということが、会社のDNAとして染み付いていること。社長だけでなく入社前に会った社員皆が同じように思っていることに、この会社の凄さを感じました。
三つ目は、世界で勝負し、ファーストリテイリングがやろうとしていることを実現したら、結果として「元気のない日本を復活させる原動力になる」ことができると思いました。
そして四つ目は、柳井さんと「一緒に働きたい」「この人から学びたい」と思ったからです。初めて会ったばかりの若者に「会社を成長させるために全てを変えていきたい!」と熱く語ってくれました。その言葉に、強い意志や信念や情熱、そして自分で商売をやってきた人の迫力を感じました。また、勉強熱心で、本気で世界一になろうと考えていることが、たった一時間の会話の中でしっかり伝わってきたことも大きかったです。

Q:実際に入社されて、ファーストリテイリングはどんな会社でしたか?

S:社員の「商売に対するこだわり」、「利益を出すことへのこだわり」、「決めたことを最後まであきらめず徹底してやり遂げることへのこだわり」は、凄いと思いました。
反対に、思っていた以上に、まだ完成されていない、仕組みができていないということも感じました。世界で戦うと言いながら、まだまだドメスティックな企業だな、と。
私は、ファーストリテイリングを世界中から尊敬され、人が集まり、お互いが高め合うような会社にしたいと強く思っています。例えるなら、トヨタやGE。我々の業界でいえば、ウォルマートのような企業になるということです。かつてのソニーやホンダが結果として、「日本を変えた」「日本を復活させた」ようにファーストリテイリングが全く異なる産業でそれを実現する。
それを目標にしているので、まだまだ変革が必要だと感じています。
ただし、変革するということは、単純に「こう変えるべき」と指摘するという事とは大きく異なります。
我々にとっての夢を実現するために、現場と一緒になって理解し合いながら、変革していく。それがとても大事なことです。批評家精神は、ファーストリテイリングには必要ないと思っています。

全員が進化し、今を否定し未来を作り続けるようになりたい

Q:具体的に変革していくべきことは、どのようなところでしょうか?

S:まずは、未来のために全員の意識を、もっと前に向けていかなければならないと思います。現在、業績が良いので、どうしても今を肯定しがちになりますが、全員が進化し続ける、今を否定して未来を作り続けるようになりたい。
同時に、現場で起きていることに対して、皆がそれぞれ現場に入って考えお互い学び合えるような組織に変えていきたい。お互いがお互いを成長させる会社、結果として常に進化していく会社にしていくということです。
そして、本当にグローバル企業にならなければいけない。ユニクロの仕組みは、まだまだ日本最適の仕組みだと思っています。グローバルに対応できる仕組みをつくることは、我々にとって、成長のチャンスと考えています。同時に本当に良い経営の考え方、仕組みは、どのような企業でも通用すると思うので、これをグループとして活かせるようにしていく。グループとして成長する企業であるべきだと考えています。

Q:2008年11月、ファーストリテイリング史上最高売上高という実績を上げられましたが、佐藤さんは、この結果をどのような理由からだと思われますか?

S:何か特別なことをやったという訳ではありません。皆が商売としてやるべきことを丁寧に一つ一つ積み上げていった結果であり、一人一人の徹底した目標達成意欲と反省の基づく改善の積み重ねの結果だと思っています。それに、11月だけが、昨年比130%では、意味がないと思っています。毎年毎月、成長して業績を伸ばしていくことが、我々の目指す姿です。

常に足を動かし続けなければならない。そんな環境を楽しめる人が合っていると思います

Q:15年前から御社の採用をお手伝いさせて頂いている当社(株式会社スピリッツ)ですが、特にこれから佐藤さんが入社してほしい人、一緒に働きたい人はどんな人でしょうか?

S:ファーストリテイリングが目指すことに共感し、その夢を一緒に実現させ、それによって自分も成長したいと思っている人です。人の真似や他社の真似ではなく、世界で誰もやったことがないことや常識を破るようなことを本気でやろうとしている人に、是非、入社していただきたい。そして、このようなことを実現するために多少の苦労は厭わず、失敗を恐れず、人がやりたくないことや躊躇するような仕事に自ら志願して飛び込むような人、人を巻き込んでチームで仕事ができる、そんな謙虚で前向きな人と一緒に働きたいと思います。

Q:逆に、こういう人は入社されても難しい、一緒に働くことがイメージできないのはどのような人でしょうか?

S:既に出来上がった会社に入ってくることを望んでいる人です。または、自分を成長させたいという思いよりも、これまで付けてきた力だけで勝負したいと思っている人。結果を出すことよりも、地位や名誉にこだわる人は、きっと入社されても満足できないと思います。
常に変化し続ける、成長し続けることを大切にしている我々のような会社は、世の中を見渡してもあまりないと思います。常に安定していない地盤にいるようなもので、常に足を動かし続けなければならない。そんな環境を楽しめる人が合っていると思います。
反対に、今のままが心地良い、常に足を動かし続けることを苦痛だと感じる人には、合わない会社だと思います。

Q:佐藤さんはファーストリテイリングで働くことによって、自己実現ができていますか?

S:とても充実しています。振り返ってみると自分が随分成長したなと実感できるので。
ただ、自己実現ということでいえば、まだまだやりたいことはあります。
30代半ばの自分にとって、今の日本の状況、これからの日本を何とかしたいという思いがあり、そのために今は、このファーストリテイリングの成功によってなんらかの貢献ができるのではないかと信じて進んでいます。

Q:最後に、佐藤さんにとって仕事とは何でしょうか?

S:三つあります。
一つは、チームとして夢を実現させることです。皆で目標を達成することを信じ、力を合わせて達成することです。
二つ目は、努力して結果を残すこと。最後に勝つ、結果を出すことにこだわる、結果を残すためには、どんな苦労をも厭わないことです。
そして三つ目は、試行錯誤、失敗を繰り返して、正しいことを見つけること。それが、私にとっての仕事です。
これらを実体験できるファーストリテイリングという会社で働くことができて、毎日がとても充実しています。

日時:2008年12月5日(金)
形式:株式会社ファーストリテイリング 佐藤氏・スピリッツ 河野 対談

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