チャレンジャーの軌跡

第5回「転機〜それぞれの会社から学んだ事」(前編)

2008/09/08

インタビュアー:有政 雄一

vol05-01

学生時代はプログラム開発のバイトでお金を貯めては中国滞在を繰り返していた。バックパッカーとして世界中を旅したい、そんな事も脳裏をかすめながら就職時期を迎えた。

世の中では就職難が騒がれ、同級生は必死で面接を受けに行っている。自分もそれに押されるように、一方でどこか冷めた目でその状況を見ながら就職先を探した。結局彼が選んだのは、海外出店で有名になっていた地方の中堅スーパーだった。

vol05-02

入社後すぐに店舗に配属され、売り場を任された。元々海外要員として採用されたが、まずは国内で仕事を覚えるのが先である。手探りではあったが、自分なりに工夫を凝らし実績を上げていった。また有志を集めて「アジアの流通を考える会」と称する勉強会を開催し、その事務局もやった。同期会的ノリで息抜き的要素もあったが、普段各店舗に散らばっている有志が、それぞれの問題意識をぶつけ合い思いを語る、そんな場を作ることにもある種の喜びを感じていた。

vol05-03

積極経営で度々ビジネス誌にも取り上げられるほどの会社であったが、内情を知れば知るほど、その会社の危うさが見えてきた。カリスマ性のあるオーナーで、掲げている方針・これまでの実績・人間的魅力はさすがだと感じていた。一方で中間管理職は考える事を放棄しているように思えてならなかった。これまでのやり方を頑なに守ろうとし、新しい事に取り組もうとしない。いくら現場から改善提案をしても暖簾に腕押し状態で、意識の高いメンバーのモチベーションを下げたり、売場の活力にも悪影響を与えていた。

vol05-04

そのうち財務状況が芳しくないのか、発注した商品も入荷し難くなってきた。
そうなると客足が遠のくのは自明の理、オーナーが視察に訪れる店舗は一夜城のように売場が生まれ変わり、次の日には元に戻るという不思議な?現象まで起こった。この会社の行く末を確信した。もう居続ける事は考えられなかった。

彼の本当の仕事探しが始まった

株式会社スピリッツは、20代・30代で転職、海外で仕事をしたい方を支援致します。

月別アーカイブ

2009/04
2009/03
2009/02
2009/01
2008/12
2008/11
2008/10
2008/09
2008/08
2008/07