株式会社GOVリテイリング
代表取締役社長 中嶋 修一 vol.01


1994年 株式会社ファーストリテイリング入社。
1999年 取締役マーチャンダイジング部長に就任。
以降、生産部、商品計画部、デザイン研究室担当。
2005年 コントワー・デ・コトニエ ジャパン㈱代表取締役社長就任(兼務)。
2006年 ㈱ジーユー 代表取締役社長に就任。
2008年 株式会社GOVリテイリング代表取締役社長に就任。
現在に至る。
【ジーユー事業について】
河野(以下K):GOVリテイリングは、ファーストリテイリングが、M&Aした3つの会社を統合した会社とのことですが、事業内容について教えてください。
中嶋社長(以下N):GOVリテイリングは、1年前に低価格衣料事業の株式会社ジーユー、靴事業の株式会社ワンゾーンと株式会社ビューカンパニーの3社を統合し設立した会社です。
今後も靴事業、ジーユー事業を2本柱とし、良い部分は共有しながら、シナジー効果を生み出しながら、店舗としては、個々に成長を目指して行きたいと考えています。
K:ジーユー事業については、記者会見などを通していろいろお話しをされていると思いますが、そもそもユニクロブランドとジーユーブランドとの違いはなんでしょうか?
N:報道やプロモーションで露出されているように、ユニクロは品質やデザイン性において最高品質を目指しています。ジーユーは、驚きの低価格とファッション性を一番の強みとして、第2のユニクロを目指して成長していきたいと考えています。低価格である為に躊躇なく今まで着なかった色を試したり、シーンに合わせて着たい服を着るなど、買い物を楽しんで頂けるブランドになりたいと考えています。
今年3月に990円ジーンズを発売し、大きな反響がありました。990円ジーンズだけでなく、さまざまな商品でお客様に支持される安心の品質と驚きのある価値ある低価格の商品を今後も世の中に提供して行きたいと思います。
ご予算を気にすることなくお買い物が楽しめる。躊躇せずに買い物をできる楽しみ、ファッションを楽しめる喜びを提供して行きたいと考えています。
K:中嶋社長が目指しているジーユーのあるべき姿を達成するために、今現在足りないと考えているところはどんなことでしょうか?
N:ほとんどの事が足りていないと思いますが、特に商品開発と売り方は、スピードを上げて強化して行きたいと思います。
K:商品開発で足りないところとは?
N:ウィメンズの商品の幅をもっと広げたいですね。お客様が今、今年欲しいと思われるシーズントレンド商品を的確に開発していく事、さらに低価格化出来る商品を生み出して行く事を強化して行きたいと思います。効率的な商品開発が必要と考えています。
ひとつの商品をぐっと掘り下げて開発していくのが、ユニクロの商品開発。一方でジーユーは、何でも挑戦して行きたい、道を自分で切り開いてきたいと思う方を求めています。
K:そういう人材は足りないですか?
N:そうですね。お客様に楽しんで頂ける売り場を作って行く為に商品の回転率の向上など、目指していることを実現するには、もっともっと、能力ある人を採用、教育で強化して行きたいと思います。中途採用もしますし、外部のパートナーともどんどん積極的に組んで、開発力を高めていきたいと考えています。
【靴事業について】
K:先日、発表されて大きな話題になりましたユニクロシューズについて教えてください。
N:靴事業を、仕入れて販売する業態から、自社で企画製造販売する業態に転換をして行きたいと考えています。現在、まさにその転換中です。SPA業態として成長してきたユニクロの経験を靴の分野においても活用したい。靴事業で、今までにない新しい業態を作り上げたいと考えています。
「安価な靴は良くない」という常識を打ち破り、「お買い求めやすい価格なのに、品質、履き心地、デザインが良い」という靴を作り、お客様に支持されるようになりたいと考えています。
ユニクロが服の世界で世の中の常識を変えたように、靴で世の中の常識を変える存在になりたいですね。
それを実現するために、商品開発体制を強化し、お客様に支持される、革新的な商品を多数生み出して行けるようになりたいと思います。同時に売り場作りにおいても、今までの靴売り場にはなかった独自の売り方が提供できる売り場を構築して行きたいと考えています。
K:そのような目標を実現するためのブランドが「ユニクロシューズ」ですか?
N:そうですね。ただし、2009年9月に「ユニクロシューズ」を発売しましたが、商品内容、売り場、規模感など全てにおいて、できていないことばかりだと思います。現在の状況に点数を付けるとすると100点満点で、5点くらいです。
「ユニクロ」という名を付けた靴ブランドですから、その名にふさわしい高いレベルで、靴の事業も進化させていかなければなりません。
靴もファッションとして毎日楽しんで頂けるようにして行きたいと思います。
K:そのために足りないことを具体的に教えてください。
N:革新的な靴屋として、日本一、グローバルに通用する事業にするためには、やはり、靴づくりのプロフェッショナルが必要だと考えています。
K:中嶋社長が必要とする人材のイメージは、どんな人でしょう?
N:「最高の靴を作れる!」と自負のある人に仲間になっていただきたいですね。そして、このユニクロシューズを世界一のブランドにしたいと強く思っている人がいいですね。
また、一から作り上げていくことばかりなので、そういう環境を楽しめる人がいいと思います。
K:事業について、いろいろお話しを聞いてきましたが、中嶋社長自身のやりがいは、なんでしょうか?
N:ファーストリテイリングという企業は、みんな一生懸命、仕事をする。日本発信で、世界一を目指していこうとする姿勢もある。また、外部の方からは厳しい会社のように映っているかもしれませんが、実は、失敗しても許してくれるおおらかな風土もある。入社して15年ですが、本当にすごい会社だと思っています。そういうグループの会社で社長として、責任のある立場をやらせてもらっていること。本当にありがたいと思っています。
自ら手を挙げて経営者という立場になり、喜びも苦しみもありますが、物事が前に進んで行く事、成果を上げて社員が喜ぶ姿をみる事、開発した商品がお客様に喜んでいただける事、それが、一番の喜びであり、やりがいです。
日時:2009年10月1日(木)
形式:株式会社GOVリテイリング中嶋社長・スピリッツ 河野 対談
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